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2013.08.03 Sat
昨日飛び込んできたニュース。

jodie-foster-jamie-lee-curtis.jpg
 左・Jodie Foster   右・Jamie Lee Curtis

右のジェイミー・リー・カーチスが現地時間1日に、車の追突事故で救急車で病院に運ばれた。
運転していた人は重症だったが、幸いジェイミーは軽傷ですぐに自宅に帰れた。
この事故の直後、ジェイミーはジョディ・フォスターにすぐに電話をし、ジョディは救急車が到着する前に事故現場にかけつけた。
この一部始終を目撃していた人がいて、そのときの写真もこちらに掲載されている。

The moment Jodie Foster rushed to scene of Jamie Lee Curtis' dramatic car crash

ジェイミー、軽傷で良かったね。
という話なのだが、

  なぜにジョディ?

本人は軽傷でも、運転手は重症、上の写真を見てもジェイミーは茫然自失状態。
ジョディは事故の数分後に駆けつけたということなので、ふたりは会う約束をしていたのかもしれないが、それでも事故後に真っ先に浮かぶのは、家族か恋人では?

以前、ジェイミー・リー・カーチスのことはこちらで取り上げた。

犬猫里親制度&ビバリーヒルズ・チワワ

当時はディズニー映画を見てもゲイダーを働かせる自分をひどく恥じたものだが、

やっぱね!!それにいかにもジョディの好みよ?

と今は納得している。
ジョディの好み→年上熟女、噂は何十年とある、でもクローゼット。

Kelly1.jpg
   かつての・・・

ツイッターで検索していたら、あるアメリカ人の女性が
「このニュースを聞いて、みんな私が思ったのと同じことを思ってるかしら。だってジョディ・・」
と書いている人がいて、思わず
「思ってる!思ってる!」
と叫びそうになった。
続報を期待したい。

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2013.05.18 Sat
久しぶりに映画の紹介。
と言っても最近はもっぱらDVDばかりで、映画館に行っていない。
昨年映画館で見た作品の中で一番感動したのは、「最強のふたり」だった。

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「首から下が麻痺した大富豪とその介護人となったスラムの若者との交流」を描いたストーリーで、こうした作品には胡散臭さや似非ヒューマニティがつきものだったりするが、それが一切ない、心から笑って泣いて感動できる話だった。

この作品は実話に基づいていて、モデルとなった大富豪と介護人の男性との友情は今も続いているそうだ。
LGBT的要素は一切ないが、いい作品だった。・・・と思っていると、最後に「おお、そうきたかー!」とどんでん返しのようにL的要素が現れ、嬉しくなった。

映画館では見れなかったが、DVDで見て感動したのが「人生はビギナーズ」。
感動と言っても、「最強のふたり」を見たときのように「おお、最高!」と叫びたくなるようなものではなく、見終わってからじわじわと来る。しみじみと切ない気分になって、何度も見直したくなった。

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私は映画館で見逃した後、絶対DVDで見ようと思っていたので、作品の詳細や情報は一切入れないようにしていた。
それで、この作品を見るまでは、コメディなのかと思っていた。老父が「I'm gay.」とカムアウトした、とその部分しか知らなかったので、カムアウト後に起きるドタバタ劇を描いたのかと思っていた。

多分そんな風に思い込んでいたのは、主演のユアン・マクレガーの「フィリップ、きみを愛してる!」のイメージがあったからだと思う。こちらは実在するゲイカップルのドタバタラブコメディで、ユアンが壮絶に可愛いオトメンだった。

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話を「ビギナーズ」に戻すと、以前ブログで紹介した「エデンより彼方に」と重なる部分があった。
50年代、ゲイであることを隠して結婚した夫が気持ちを抑えられなくなり、妻に告白して精神科医に通って治そうとするも、結局男性と生きる道を選ぶ。
「ビギナーズ」の父ハルも50年代、結婚前に精神科に通っている。でもこちらは彼がゲイであると知りながらも「私が治してあげる」と言ってプロポーズしてくれた、オリヴァーの母と結婚し、彼女の愛に応えるべく44年間ストレートであろうとする。
「エデン」の方がいかにもありそうな話で、「ビギナーズ」はフィクションっぽいのに、こちらの方が監督の父をモデルとした実話というのにびっくりする。

この父の回想と共にオリヴァーの恋愛が進んでいくが、恋人アナ役のメラニー・ロランがとても可愛い。

biginners1.jpg

彼女はすごく美人だけど、鼻がちょっところんとしているので日本人にも馴染みやすい。
写真にちらっと写っている犬は、反則だろ!っていうくらい可愛かったし、ユアンは寂しげな孤独な役にぴったりだった。
音楽も素敵だった。

父親がゲイだった、という話は、これも前に紹介した「Fun Home」というアメリカのコミック(グラフィックノベル)もそうだった。この記事の2年後に日本語翻訳が出版されたので、興味のある方は読んでみては。

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しかしこうしたゲイ男性を描いた作品は多いのに、これの女性版であるレズビアン作品はほとんど記憶にない。既婚者が出て来ても、ビアンの女性に出会って初めて同性愛に目覚めた・・というパターンばかり。
75歳の祖母が、おじいちゃんの亡き後、60年間胸に秘めた思いをカムアウトし、ビアンデビュー!という作品に出会いたいものだ。



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2011.11.03 Thu
もう1か月近く前になるが、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で「シェリー・ライト カントリーシンガーの告白」(原題・Wish Me Away)を見た。
ここ数年は毎年映画祭に行っているが、出色の出来!
「まあまあ良かった」「結構良かった」という作品が多い中、本当にとても良かった。
感動して泣いた、という声をたくさん聞いたが、私は何度も笑った。感動の中にもユーモアがあって、それがさらに良かった。



カントリーシンガーであるシェリーがカムアウトしようと決めて実際にカムアウトするまでの日々を追ったドキュメンタリーが、この作品。作品を見るまでシェリー・ライトを知らなかったと言う人が多かったが、私は昨年、カムアウトによってシェリーのことを知った。

昨年の5月、アメリカの誰か有名人がカムアウトするらしい、という噂がツイッターやネットでしきりに囁かれていた。一体誰だろう、あの人かな?この人かな?と私もいろいろな予想を立てていた。
結局それが、シェリー・ライトだった。
シェリー・ライト?カントリーシンガー?知らないなあ、誰それ?とちょっとがっかりした。もっと誰もが知っている有名なセレブかと思っていたから。
でも写真を見て、ドキューン!超美人!!!めっちゃタイプ!!!

     Chely-Wright-Picture-010a.jpg

それで興味を持ってカムアウトの記事を読んでみた。なるほどカントリーファンは超保守的な層だから、ホモフォビアもひどく、シンガーがゲイであることなど決して受け入れられず、こうしたカムアウトは画期的なことだとわかった。
kdラングもカントリー出身だが、彼女はカナダ人なので、アメリカ人カントリーシンガーでカムアウトしたのはシェリーが最初なのだそう。
彼女の勇気に敬意を表して、絶対応援しよう!と思った。
まずはCDを買おうと思ってiTunesで聴いてみた・・・が、やっぱり無理だと思った。私が聞いたのは恐らく初期の頃の作品で、ザ・カントリー!といった感じの曲が多く、私の好みからはだいぶ離れていた。

シェリーのことは次第に忘れかけた今年の1月、ある記事を読み、再び気にかかるようになった。
Chely Wright: Sales Tanked When I Came Out

これによると、カムアウト後、ゲイコミュニティで新たなファンを獲得した反面、古くからのファンは離れ、毎日のように「地獄へ落ちろ!」といった嫌がらせメールが届き、CDの売り上げは半減したという。
ああ、やっぱり現状はそんなに大変なんだ、と思った。

その後、8月にシェリーは結婚をした。

     chely-wright-300a.jpg

     chely-wright-and-lauren-blitzer-kiss_358x513.jpg

     chely-wright-301.jpg

まるで姉妹のように良く似た美しいカップルだ。
お相手は、LGBTアクティビストのLauren Blitzerという30歳の女性。
シェリーが40歳なので10歳差。でもシェリーには子供っぽいところがあるので、ちょうどいいのかもしれない。

子供っぽいと書いたが、これは映画を見て感じたこと。
映画を見る前からシェリーのカムアウトにまつわる話はだいたい知っていたので、語られる内容にそれほど驚きはなかったが、一番意外だったのは彼女のキャラクター。
これだけの美人でつんとした雰囲気があるので、近寄りがたい感じなのかと思っていたら、ものすごく正直・・正直すぎるほど正直で、子供っぽいところのある人だった。その子供っぽさは、彼女の純粋さの表れでもあり、思いを正直に語る姿に感動したり思わず笑ったり。反面、あまり考えなしに思ったことを口にするので、ちょっとハラハラもする。映画を見て以来、ツイッターやfacebookを見ているが、ああ、そんなこと書いて大丈夫かな・・と思うことが度々ある。(そして案の定アンチに突っ込まれている)
余談だけど、映画を見た翌日、勢いでシェリーに「感動した!上映の後、すごい拍手が沸き起こった」という内容のツイートをしたら、リツイートしてくれた。そのリツイートを見て、映画のプロデューサーもリツイートしてくれた。

Lifted Off the GroundLifted Off the Ground
(2010/05/04)
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先にシェリーの曲は好みでないと書いたが、カムアウトの直前に出された上のアルバムを、映画を見た後に聴いてみたらすごく良かった。いわゆるカントリー臭を消して、誰にでも聴きやすい作品になっている。
シェリーの声は野太く、本人を知らずに聴くと、南部のガタイのいい女性が浮かびそうだ。そこも意外だった。

シェリーのカムアウトはたまたまぽろっとしたものではなく、Xデーに向けてドキュメント映画を作り、アルバムを出し、自伝を出版するというものだった。カムアウトしたい!というのは本人の純粋な気持ちからだろうけど、そのやり方(レコード会社?)にほんの少し鼻白む気持ちもあったが、それを消し飛ばしてくれたのも彼女の正直さだった。

Like Me: Confessions of a Heartland Country SingerLike Me: Confessions of a Heartland Country Singer
(2010/05/04)
Chely Wright

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この本は私も先日買った。まだほとんど読んでいないが、映画の中にも出てきた彼女の家族たちや子供の頃の話や恋愛の話など盛りだくさんで、楽しみだ。
映画を見ていると、シェリーは父、姉、弟、おばなど家族にとても愛され支えられているが、母親だけがよくわからない、何か爆弾のような存在として描かれていた。母親に関しては家族のだれもが口を濁し、シェリーも最後まで母親にはカムアウト出来なかった。母親はお姉さんをずっと子供の頃虐待していたらしいが、自分は被害にあわなかったことに対してシェリーは「guilty」を感じていたと口にしていた。
誰も愛さない(愛せない)ように見える母親のもとで育ったせいか、シェリーは「人に愛されたい!」という気持ちが人一倍強いように感じる。
「私はファンに愛されたいの。愛されると嬉しい。愛されるためにいつもフレンドリーに、感じ良くふるまったわ」と映画で言っていた。それはツイッターやFBでも非常に感じる。

映画の中で一番印象に残っているのは、カムアウトの直前、自撮りの独白の中で
「自伝に水着姿のセクシーなショットを載せようと思ったら、〇〇(編集者)に反対されたの。いったいこれ撮ったとき、何考えてたの?って。何も考えてないわよ。こういうのが好きなのよ!フェミニストはすぐにこういうのに反対するけど、じゃあ私も〇〇みたいに髪を短くして、化粧っ気なく、Tシャツに短パン着ればいいの?いやよ」
と、べそかきながら小学生のようにぐずぐず言っていたシーン。
美人台無しのべそ顔だったけど、可愛くて思わず笑ってしまった。
その後言った言葉も印象に残っている。
まだ子供の頃、母親とテレビを見ていたら、男のような女性が出て来て
「この人はなんでこんな男みたいな恰好をしているの?」と聞いたら、
「同性愛者だからよ」と母親が答えたという。
そのとき、こういう格好をしていると同性愛者とばれてしまうんだ!と、既にレズビアンの自覚のあったシェリーは強く思ったという。

これに関しては、自伝をぱらぱらと見ていたら、詳しく書いてある箇所があった。「Stereotypes」という題で、その男のようなレズビアンを母親とテレビで見たとき交わした会話、衝撃、恐怖。はっきりとは書いていないが、以来ずっと男っぽいレズビアンに対して嫌悪と恐怖の念を抱いていたようだ。そうした女性を見るたび「なぜもっと女らしくしないのか」と思っていたという。
でもそれは、隠れゲイである自分の中のフォビア・・・男っぽい女性がレズビアンのステレオタイプであるなら、自分の中にもある男性的な面を見て誰かがゲイだと気づいてしまうかも、という恐れから来ていると思い始める。
シェリーは子供のころからtomboyでもあり同時にフェミニンでもあったという。(歌を聴いているとそれは非常に感じる)
でも男性的な面、女性的な面、両面あるのはシェリーに限らず多くのレズビアンがそうだろうし、ストレートの女性でも多くの人がそうだと思う。ただシェリーの場合は、育った環境、信仰の中で、ゲイバレすることが人生最悪のことだと感じていたので、歩くカムアウトのようなレズビアンを見るたび否定的な感情を抱いたのだろう。
ちなみに自伝を読んでわかったが、その初めてテレビで見たレズビアンとはテニス界の大御所、キング夫人ことビリー・ジーン・キングさんだった。二人目に見たレズビアンはナブラチロワ。まあたしかに昔のナブちゃんは男らしかった!

映画は機会があれば、ぜひ見てほしい。自伝も今少し安くなっているようなので、興味がある方はぜひ。
これからもシェリーの活動に、注目していきたい。



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2011.06.05 Sun
映画「クロエ」を見てきた。
あらすじは、この予告編を見れば一目瞭然。
夫の愛を試すため、娼婦クロエを雇って・・・あれやこれや。



夫の浮気を確かめるために娼婦を雇うとか、魔性の女に夫も妻も翻弄されるとか、そのプロットだけでB級なにおいがした。
殆ど期待はせず、ただジュリアン・ムーアを見るためだけに行った。
でも、思ったより良かった。話はそんなに単純じゃない、もっとねじれていると気づいたから。

作品には、クロエ(アマンダ・セイフライド)とキャサリン(ジュリアン・ムーア)とのベッドシーンが出てくる。
でも、女同士のラブシーンであっても、本当はキャサリンが寝ている相手はクロエではない。

ch2.jpg

キャサリンは、自らクロエに「夫を誘惑して」と頼んだのに、実際に二人が関係を持ち、その赤裸々な様子をクロエの口から聞かされると、激しい嫉妬に身を引き裂かれる。(そんなこと最初からわかっていたはずなのに・・・という突っ込みはさておき)
おそらくキャサリンがクロエと寝たのは、その気も狂わんばかりの嫉妬のため。
クロエの指を、舌を、クロエの愛撫を感じることでクロエと同化し、クロエになり、その向こうに夫を感じ、夫と寝ていたのだろう。そうすることでしか、激しい嫉妬の炎を鎮められなかったのだろう。

だから翌日、職場(病院。キャサリンは婦人科医)に訪ねて来たクロエにキャサリンは言う。
「もうこれっきりにしましょう」
「もう終わったの」

でもクロエには、なぜキャサリンがそんなことを言うのかわからない。
「昨夜はよかったでしょう?」
「あんなに感じてたのに」

「そう、感じてた。でも・・・」
終わったの、と。

そして部屋から追い出されて初めて、クロエは何もかもが終わったことに気づく。
でもsexを仕事にしているクロエが、キャサリンのそうした心の動きに気づかなかったのか?と思ったが、気づかなかったのはクロエがキャサリンに恋してたから。
クロエは恐らくもともとレズビアンなのだろう。

    ch3a.jpg

そしてクロエはキャサリンに復讐するため、息子に近づく。
キャサリンと夫がいない夜、家を訪ね、キャサリンと夫の寝室で息子とベッドを共にする。
クロエが上になり交わっていると、息子が叫ぶ。
「もっと僕を見て!」
「こっちを向いて!」

でもクロエの顔は横を向いている。その視線の先にはクローゼットがあり、キャサリンのコートやシャツやハイヒールがのぞいている。クロエはそれを見ながらどんどん高まっていき、絶頂を迎える。
そのときのクロエの表情がとても切なくて良かった。

女(クロエ)と寝ながら男(夫)を感じるキャサリンと、男(息子)と寝ながら女(キャサリン)を感じるクロエ。
そのねじれた感覚と対比が、面白いと思った。

その前に作品の冒頭で、キャサリンの患者が
「私、1度もイッたことがないんです。オーガズムを知らないんです。どうしたらいいでしょう」
と尋ねるシーンがある。
そのときキャサリンは、
「オーガズムは、クリトリスへの刺激で起こります。単に筋肉の収縮です。
 あとでパンフレットをお渡ししますよ」
と答える。
いかにも婦人科医らしい答えだけど、そんな即物的な答えではとても説明できない、複雑な感情が入り混じったねじれた性愛の形・・・というのが作品のテーマかなと思った。

形としてはクロエとキャサリンの絡みが一番レズビアン的に美味しいシーンかもしれないが、それよりもクロエのキャサリンの服を見ながら高まる表情が、私には一番エロティックで切なくて共感できて好きだった。
とは言え、皆さんも絡みの画像は見たいはず・・・
ん~~、でもでも、さわやかが売りのブログなので、ちょっとだけ。

ch1.jpg (←クリックで拡大)

ところでこの映画を見る前に、「ジュリエットからの手紙」を前の週に見た。
この作品の主役も、クロエ役のアマンダ・セイフライド。
こちらはもう「クロエ」のど~~ろどろした世界とは対照的な、爽やかで心温まるお話。
まるでおとぎ話のようで、出てくる人はみんな善意の人で展開も見えるのに、泣かされる。こちらも思いの外よかった。「クロエ」とは逆の意味で(刺激がなさ過ぎるだろうという意味で)あまり期待していなかったが、なかなかの良作。心が疲れているときにはぴったりの作品。



「ジュリエット・・」ではバネッサ・レッドグレーブ見たさに行って、「クロエ」ではジュリアン・ムーア見たさに行って、どちらもセイフライドはあまり念頭になかったけど、若いのにうまい女優だなあと思った。
それに一見すごく綺麗だけど、よーく見ると面白い顔をしているのもいい。

ch6a.jpg
        びっくり金魚ちゃん?ヒラメちゃん?カエルちゃん? なアマンダ

「クロエ」に話を戻すと、夫役のリーアム・ニーソン。
以前こちらの記事でも、妻で女優のナターシャ・リチャードソンがスキー事故で亡くなったことを取り上げたが、その事故があったのは「クロエ」の撮影中だったそうだ。
事故の知らせを受けてニーソンはすぐにセットを離れ、妻のもとへ駆けつけたが、2日後に亡くなった。そしてまた数日後には、セットに戻って来た。ニーソンがいない間に脚本は書き直され、2日間でニーソンのシーンを撮り終えた。(こちら

ch8.jpg

どのシーンが書き直されたのかはわからないが、その影響があるのかないのかもわからないが、「クロエ」はたしかにラストが弱い。弱いと言うか、え、これで終わり?と思った。ステレオタイプな印象もある。
多分ニーソンとは無関係だと思う。それに、妻がなくなってまたすぐに職場に戻るなんて、本当にプロフェッショナルだ。
この情報を知ったのは作品を見た後だったけど、知っていたらニーソンを見ながらちょっと辛い気持ちになったかも。
「ジュリエットからの手紙」でも、レッドグレーブが昔子供を亡くして・・・という下りがあって、こちらはナターシャ・リチャードソンの実母なので、私生活と重なって辛かった。

「クロエ」も「ジュリエットからの手紙」も現在上映中。



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2011.05.22 Sun
先日、「ランナウェイズ」を見てきた。



私がまだ高校生だった頃に一世を風靡したThe Runaways。
ガールズバンドのはしりで、悩殺衣装に身を包み、大股開きで「チェリーボム!チチチチチチチ・・・」と歌う姿は衝撃的だった。
映画を見るまで知らなかったが、ランナウェイズはアメリカではさほど成功せず、でもアメリカ以外の国で人気になり、特に最大のブレイクが日本だったそう。作品中にも日本での熱狂的なファンの様子が出てくる。
その日本に来た時の生映像がこちら。(作曲家の都倉俊一の映像が懐かしすぎ!)



当初は、篠山紀信の撮ったシェリー・カーリーの写真集が発売になったり、男性ファンを当て込んでいたと思うが、実際に熱狂したのは同世代の女の子たちだった。
とにかくかっこよかった!それにメンバーの中心、ギタリストのジョーン・ジェットがいかにもビアンビアンしていて、記事とか切り抜いて集めていた記憶がある。

映画は、そのランナウェイズが結成される前から解散の頃までを描いている。

run1.jpg
  左、シェリー役のダコタ・ファニング。 右、ジョーン役のクリステン・スチュワート。

クリステン・スチュワート、当時のジョーン・ジェットにそっくりでびっくりした。
もちろんクリステンの方が女優だからさらに美人で、シェーン!?と思う瞬間が何度もあった。
ダコタちゃんは当時のシェリーより幼い感じだけど、なにしろ可愛い。

ジョーン・ジェットはカムアウトしていると何年か前に記事で見た記憶があるので、そういうシーンがあるかなあと期待していたらやはりあった。ジョーンとシェリーのキスシーン。sexシーンもあるが、若くて清純派で売っているダコタちゃんのイメージを考えてか、幻想的で暗示的なシーンになっている。

     run2.jpg

run3a.jpg
これはダコタちゃんがツイッターにあげていた写真。(今はやっていない)クリステンと仲良さげ

この二人のフレッシュで可愛い女優を見るためだけにもお勧めしたい映画。

ジョーンはランナウェイズ解散後、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツというバンドを結成し、シングル「アイ・ラブ・ロックンロール」が全米ヒットチャート1位に輝いた。その後もヒットを飛ばし、以後30年間バンド活動を続ける傍ら、映画や舞台にも出演したり、新人を発掘してプロデューサー業でも成功をおさめたり、多方面で大活躍、ロック界のゴッドマザーとしての地位を確立している。
そんなジョーンなので音楽記事は山ほどあったが、カムアウトに関する記事は見つけられなかった。
「Out singer」とか「ジョーンはカムアウトしている」とはあちこちに書いてあるし、私も数年前に日本の記事で「カムアウトしているジョーン・ジェットが・・」と読んだ記憶があるが、いついつカムアウトしたという事実はないのだろう。

さらに調べると、面白い記事が見つかった。ランナウェイズ、全米公開前のインタビューで、
「この映画を見た人は、ジョーンはレズビアンだ、バイだ、って言うんじゃない?それは気にならない?」
と聞かれ、
「どうせみんな前から私のことそんな風に言ってたでしょ。私のこと知りたかったら、歌詞を読んで!私がどんな人間か、歌に全て書いてあるから。」

これをさらに意訳すると、
「あん?なんで伝説のロッカーのあたしが、今さらカムアウトなんかしなくちゃいけないのよ。
おめーら、歌聴け歌!」

      run6.jpg
          「歌聴けや。」 ・・これは珍しい金髪ショート姿。(アイスがうまか棒っぽい)

では・・・と、2006年に出したアルバム「Sinner」について調べてみた。これは、レズビアンやバイセクシュアルの女性、アンドロジナスなどを歌った曲が収められたアルバムだそう。
その中で「A.C.D.C」という曲の歌詞とビデオをジョーンの公式サイトで見つけた。
歌詞の一部抜粋。(ACDCはバイの隠語)

She got girls
Girls all over the world
She got men
Every now and then
But she can't make up her mind

ACDC She got some other lover as well as me
ACDC She got some other fella as well as me

要するに、バイの彼女が浮気者で、女とも男ともばんばん寝ちゃってもうまったく!
・・という歌で、ミュージックビデオの方ではそれをコミカルに演出している。



ジョーンのことばかり書いたが、映画はシェリーの自伝をもとに描かれているので、シェリーが中心。ジョーンのバックグランドは出てこない。
でも伝記には描かれていなかったジョーンとシェリーの関係が映画には出てきて、しかもスペシャル・プロデューサーがジョーンであることを考えると、GJ!

少ししんみりするところもあるけど、映画館で大音響でロックが聞けて、気分爽快、ストレス解消になった。
ワーナー系で、関東近郊では27日頃までやっている。地方は、6月からのところが多いようだ。機会があれば、ぜひ!
もし見逃しても、すぐにDVDで出そうだ。

最後に4人勢ぞろいの写真。

  run.jpg
     若ジョーン シニア・ジョーン     若シェリー シニア・シェリー



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2011.05.15 Sun
キッズ・オールライト(原題・The kids are all right)を見てきた。
去年の1月に、この映画のことはうちのブログでも紹介していた。(「Julianne Moore」)
この後アメリカでは昨年7月に、ヨーロッパでは秋に公開になり、早く日本でも見られないかなあと思っていた。
ゴールデン・グローブ賞で2部門受賞したり、アカデミー賞に4部門ノミネートされたりということもあってか、やっと日本でも先月末から公開となった。

kids1.jpg

そんなわけで非常に期待していた作品だが、とても失望した。
2回見た人から、2回目に見ると見方が変わると聞いて、2回見てみた。でも、さらに失望が深まっただけだった。
まだ公開中の作品なので、詳しい感想を書くとネタバレになる。これ以降は「続きはこちら・・・」へ。
   
2010.12.04 Sat
今年のアカデミー賞で話題になっていた「プレシャス」。
DVDが出たと聞いて、早速借りて見た。

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ガボレイ・シディベ、モニーク 他

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この映画は、上のamazonにもある通り、87年のハーレムが舞台。
貧困、虐待・・・過酷な環境の中で生きる16歳のプレシャスが、実の父親との2番目の子供を身ごもり、学校を退学になり、通い始めたフリースクールでひとりの女性教師と出会い、変わってゆく・・・というストーリー。
内容はひどく重いが、希望や明るさもある。かと言ってハッピーエンドでもない。現実の厳しさを見つめつつ、人の再生する力を信じていこう、というのがテーマかな、と思った。



レズビアン的視点から見ると、ストーリーとは関係ないところでいろいろと楽しめた。
作品を見終わってから知ったが、監督のリー・ダニエルズはゲイで黒人の監督。
原作(原題「プッシュ」)を書いたサファイアも、レズビアンで黒人の作家。
そのせいか、よーく見ていると、ゲイ的小道具や登場人物が作品中に散りばめられている。

まず、プレシャスに多大な影響を与えるレイン先生。彼女はレズビアン。

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なかなか魅力的な先生で、演じるのはポーラ・パットン。彼女は母親が白人で、父親が黒人。
原作者のサファイアも、レイン先生と同じく、10年間ハーレムにあるフリースクールで英語を教えていた。そのときにプレシャスのような子供をたくさん見てきたと言う。
その時の体験を基に「Push」を書いた。それが「プレシャス」として映画化された。日本では映画化に合わせて文庫「プレシャス」が刊行された。

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(2010/04/10)
サファイア

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プレシャスの視点から、プレシャスの一人称で書かれた作品で、ぜひこちらも読んでみたい。

プレシャスは、レイン先生がレズビアンとは最初気づかなかったが、行き場を無くして先生の家に泊めてもらったことで、気がつく。
同居しているパートナーが下に降りてきて、先生とハグする場面がこちら。

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プレシャスは、このふたりの姿を見て、あ、レズビアンなんだ!と気がつく。
私はこのシーンで、後ろに張ってあるポスターが気になった。「Rainbow」の文字も見えるし、どことなくゲイチックではないか。「When the rainbow is enuf」ってどういう意味なんだろう、なぜrainbowがenoughなとき黒人女性が自殺を考えるのか、と思って調べたら、「For Colored Girls Who Have Considered Suicide When the Rainbow Is Enuf」という有名な舞台だった。
レインボーに引っ掛けて、7つの色の名前の女性たちが登場し、それぞれ貧困、中絶、虐待など何らかの問題を抱え苦しんでいる。そういえばレイン先生の名前もBlueだった。

何度も上演され、トニー賞など数々の賞に輝いた作品だが、ちょうどこの11月、「For Colored Girls」という題で映画化され、全米で公開された。「プレシャス」のプロデューサーのTyler Perryが監督を務め・・・ってなんだ、このポスター、宣伝かい!と鼻白んだが、ウーピー・ゴールドバーグ、ジャネット・ジャクソン、タンディ・ニュートンなどなど大物黒人女優が勢ぞろいなので、一見の価値がありそう。最初は来年1月公開だったが、アカデミー賞に間に合わせるため、公開を急いだといわれている。



「プレシャス」にすっぴんで出ていて驚いた、マライア・キャリーもこの映画に出演する予定だったが、妊娠で降板したそう。

pre5a.jpg
        これが「プレシャス」でのすっぴんマライア・キャリー!

なーんか見たことあるけど誰だっけ?・・・と、最初全然わからなかった。
プレシャスの相談に乗るソーシャルワーカー役なんだけど、いい人なのかどうなのか、信頼していいのか悪いのか、本気でプレシャスのことを心配しているのか職業的なのか、よくわからないところがいかにも実際のソーシャルワーカーにいそうな感じで上手いなあと思った。(イメージなので。私は違う、というソーシャルワーカーの方、ごめんなさい)
そして、この女性のデスクにも、レインボーちっくなイラストが飾られていて、気になってしょうがなかった。文字は読めないが、これはなんだろう??

あとは、いるよねーこういうビアンの子、という女の子を発見したので張っておく。
「insect」と「incest」を間違えたプレシャスに指摘し、恥ずかしそうにうつむく同級生・・・という1シーンだけで、役名も与えられていないけど、めっちゃビアンっぽかった。
オフ会に行くと、ひとりは必ずいるタイプ。

   pre1b.jpg

   preb.jpg
    
性の匂いがしないと言うか、第二次性徴前の男の子のような女の子。
こういう子のことを「中性っぽい」と言うんだろうな。
でも「中性っぽい」という言葉は難しい。メル友募集などで「中性っぽい人が好み」と書いたら、きっとものすごく男っぽい人たちから返信が来ると思う。女性だけど、男っぽすぎて女性には見えない、と言う意味での「中性っぽい」。
私も20年前、今はなき「ラブリス」で経験済み。男っぽ過ぎず、女っぽ過ぎず、男っぽくもあり、女っぽくもあり・・・という意味での「中性」だったんだけど。
セクシャルマイノリティの用語って難しい。

ってなんで「プレシャス」の感想が中性談義になったのだろう。
感動的な映画なのに、本筋とは関係ないところにばかり目が行ってしまった。

最後に、この映画を見ていて「カラーパープル」みたいだなあと思っていたが、原作本の方でプレシャスが「カラーパープル」を読んで、「まるで私!」と感銘を受ける場面があるとか。
「カラーパープル」は、20世初めのアメリカ南部の話で、過酷な環境にあった主人公の黒人の少女が、夫の愛人である女性と出会い、レズビアン的感情、関係をもつことで、魂を解放してゆく・・・という話。
映画では、レズビアン的関係が暗示的に描かれていたが、ビデオを止めては巻き戻し、止めてはまた・・・と、その場面を何度も見たのが懐かしい。
小説の方ではレズビアニズムがもっとはっきり描かれているので興味のある方はぜひ。

カラーパープル (集英社文庫)カラーパープル (集英社文庫)
(1986/04/04)
アリス ウォーカー、柳沢 由実子 他

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2010.09.21 Tue
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           左、ケリー・マクギリス 右、メラニー・レイスさん (New York Timesより)

昨日、女優のケリー・マクギリス(53)が10年来の恋人のメラニー・レイスさん(42)と、ニュージャージーで結婚した。(シビル・ユニオン)
ケリーは昨年レズビアンとしてカムアウト。2度の結婚、離婚をしたが、メラニーさんと出会った時はまだその2回目の結婚をしていた。ケリーと夫の経営するレストランで、メラニーさんがバーテンダーとして働き、出会った。そして2年後に離婚。

12歳のときから自分が同性愛者であると気づいていたのに、神様がゲイである自分を罰していると思い、ずっとクローゼットにいたケリー。
2度の結婚、離婚・・・それが昨年カムアウトしたと思ったら、女性と結婚!
この変化は、子供たちが大きくなって家を出たことが大きかったようだ。もう守るべきものは何もない、これからは正直に生きよう、と。
とにかく、

  おめでとう!ケリー。

これからは、レズビアンとして、女優として、人生を満喫してください。
でも、カムアウトしたときのインタビューでは、恋人はいないようなこと言ってたのに。
隠してたなー(笑)

以上、元ネタはこちら
ニュージャージー州のシビル・ユニオン法に関しては、こちら
以前私が書いた、ケリーのカムアウトに関する記事はこちら。→ celesbian特集(未見の方は、ぜひ!)



大急ぎで書いたので、また情報があったら追記します。
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2010.07.26 Mon
今年のL&G映画祭は、「ローラがやって来た」(And Then Came Lola)しか見れなかった。
他にも見ようと思った作品があったが、あまり評判が良くなかったので、この作品だけにした。

「ローラがやって来た」は、大好きな「ラン・ローラ・ラン」のオマージュ作品ということで、楽しみにしていた。
以前にも取り上げたが(こちら)、私のツイッターのアイコンは、「ラン・ローラ・ラン」の1場面から取ったもの。
所々こういう風にアニメを入れたり、テレビ番組の1場面が挿入されたり、ゲームのようにエンディングまで行って一旦リセットされ、また違ったパターンを見せる(全部で3パターン)という、とても斬新な内容だった。

      runlorarun.jpg

amazonで、「誰にも作れない映画ってこういうものか」と書いている人がいたが、まさに同感!
ほとばしる才能、疾走感、爽快感、センスの良さ、そして音楽の素晴らしさ。
「ローラがやって来た」はこの「ラン・ローラ・ラン」とストーリー展開(恋人の窮状を救うべく、届け物を時間に間に合わせるため、ひた走る)、3パターンを見せるという手法、アニメを挿入するところなど、あらゆる点で一緒なのに、いや一緒だからと言うべきか、ごく平凡な作品に仕上がっていた。

1番の違いは、音楽だろう。
「ラン・ローラ・ラン」はバックに流れるジャーマン・テクノが、ベルリンの街をひた走るローラの姿にぴったり合っていて、緊迫感、爽快感を高めていた。「ローラがやって来た」にはそれがなかった。音楽はほとんど記憶に残っていない。
もうひとつ。これだけ非凡で個性的な作品のオマージュ作品を作るなら、ここまで同じようなストーリー、手法にしてはだめだろう。才能の差が歴然としてしまう。ここまで似た作品にするなら、徹底したパロディにすれば良かったと思う。私は最初、てっきりパロディ作品なのかと思っていた。
コメディとも聞いていたが、会場で笑いが起こった場面はなかった。

オリジナルを見ていない人にとっては、それなりに楽しめたのだろうか?
私が聞いた限りでは、
「面白くなかった。退屈だった」「まあまあ良かった」「結構良かった」まで、人それぞれ。
すごく良かった!という感想はなかったけど、まあそこそこ、という感想が多いようだ。
私もオリジナルを見ていなければ、そう思ったかもしれない。
そこそこと思った人には、ぜひ「ラン・ローラ・ラン」の方も見てもらいたい。オリジナルの持つ非凡さにぶっ飛ぶと思う。

といろいろ書いたけど、映画を見るときは「元取らにゃ~!」という気持ちが強いので、どんな作品でもどこか良い点、興味深い点を見つけて帰るようにしている。
この作品は、女優さんたちがみんな(そこそこ?)綺麗、というのが良かった。
そして、これは後で調べて知ったが、主演の女優は全員レズビアン、スタッフも殆んどレズビアンだそう。

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   左から、ローラの元カノJen、ローラ、ローラの彼女キャシー、ライバル出現?ダニエル (全員Out女優)

右のふたり、キャシー役のJill Bennettと、ダニエル役のCathy DeBuonoは、本物の恋人同士で、2年前の映画祭のときに来日、「カミングアウト・ウェディング」の上映の後にQ&Aセッションを行った。
そのときのレポ(こちら)にも書いたけど、「カミングアウト・ウェディング」の撮影でジルとキャシーは初めて会った。でもジルには当時Jamie Sherという恋人がいて、「カミングアウト・・」の中でも恋人同士として出演していた。
が、その後「ローラ・・」でジルとキャシーは再び共演、恋が芽生え、Jamieとは破局。つまり・・・

     jillex1.jpg
     Jill & Jamie (「カミングアウト・ウェディング」でも恋人同士)

              heart2.jpg
                    ↓↓
    jilcat1_20100726003025.jpg
         Cathy & Jill (「カミングアウト・・」と今回のローラで共演)

本当を言うと、あれから2年経っているので、ジルとキャシーはもう別れちゃったかな?と心配していた。
今度はローラ役の女優と! とか、いかにも有りそうだし。
でもジル&キャシーのふたりは、今も仲良くやっている。

そのローラ役のAshleigh Sumner(アシュレイ・サムナー)も、レズビアン。

 ash1a.jpg

彼女は、役者兼アーチスト。
個展なども開いており、サムナーのサイトを見ると、作品が見れる。(こちら
「ローラ」を見た人の多くが、ローラの相手役(ジル)が綺麗、素敵だったと言っていた。
たしかにジルは最近のレズビアン・アイコンで、人気が高い。(昔なら、グィネヴィア・ターナーか)
でも私はサムナーの方がタイプだった。ラフな感じで、あまり女っぽくないからかな。

あとは、ローラが走っていてぶつかる、犬連れの変な女性も、Jenoa HarlowというOut女優。
変ぶりで印象に残っている。

lola2.jpg
             なにか?

なんだかんだ言いつつ、結構楽しんだようだ。
ビアン映画の場合は、見てからのお楽しみがある。誰が本物のレズビアンか?どことどこが繋がっているのか?ゲイダーを頼りに、ネットであれこれ調べるのは楽しい。
でもそうしたマニアックな楽しみ方もいいが、やはり作品そのもので楽しみたい。
今回の映画祭、例年に比べると、ビアン物でそれほど評判になった作品はなかったように思うが、どうだろう。

アカデミー賞(主演男優賞)にもノミネートされた「シングルマン」はさすがに別格だったようで、見た人は皆、絶賛していた。
平日で見れなかったのが残念だけど、10月2日から一般公開になるので、ぜひ見たいと思う。



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2010.07.18 Sun
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          Out有名ニュースキャスター レイチェル・マドウ

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          レズビアン・コミック作家 Alison Bechdel

       kd_20091222112253.jpg
          うっ 大御所レズビアンシンガー kd lang様

       kdlang1.jpg
                同じくラング様

ご無沙汰してます。前回更新より、もうかれこれ3週間。
本日のテーマは、私が長年不思議に思っていた、「なぜレズビアンには黒縁メガネの女性が多いか?」について。

黒縁メガネと言っても、薄いフレームではなく、厚手のがっしりしたフレームのもの。
現在は、「emo glasses」と言われているようだけど、これはエモ・ファッションの若者たちが、好んでかけているから。
でもファッションとしてemoが流行るずっと前から、ビアンの人が好んでかけていた。

       emo1.jpg
                 emo glasses

Urban Dictionary(スラング辞典)の「emo glasses」の欄にも
  A type of black-framed glasses often worn by emo enthusiasts and lesbians.
と書かれている。

私が初めて2丁目に行ったときも、2人の女性がこのメガネをかけていた。
ひとりは超短髪、もうひとりはロングの女性。
また、「女を愛する女たちの物語」(1990年3月)を持っている方は、105ページを見て欲しい。
日本初のビアンバー、「リボンヌ」(1985年オープン)の店内写真が載っていて、そこに短髪・黒縁(emo)メガネの人が写っている。私はもうこの雑誌は持っていないが、この写真は非常に印象に残っていて、この雑誌を持っているという彼女に調べてもらった。
20数年前の写真だけど、今でもこういう感じの人は2丁目でたくさん見かける。
L Wordの3だったか、DVDに、ファンの人たちが集まってLを見ている映像が、ボーナスコンテンツとして収まっていたが、そこにもこういう感じの女の子たちが何人も映っていた。

時代を超えて、国を超えて、このメガネがレズビアンたちに支持されているのは興味深い。
かけている人たちは、きっと「似合うから」「好きだから」という理由でかけているのだと思うし、特に深い理由はないと思うが、このメガネをかけることによる生じる効果、効能を考えてみたい。

まずは、一般社会が求めるような女らしさ、女の色っぽさをかなり軽減すると思う。
男性が好む可愛い女性、色っぽい女性を目指すなら、このメガネは選択しないだろう。

上のレイチェル・マドウの大学時代の写真がここにある。(afterellen.comより)

    Maddows Yearbook

まあーー、ほんとに別人!
金髪ロングにパールのネックレス、パールのイヤリング、もちろんメガネはなし。
これなら男性にモテモテだろう。
しかし在学中にカムアウトし、才女(スタンフォード→オックスフォード)かつレズビアンの道を突き進み、キャスターとして確固たる地位を築いた現在は、1番上のような風貌。番組中にはかけていないが、オフ写真を見るとたいていかけている。

       alison3.jpg

この写真は、2番目のAlison Bechdelがメガネをかけていないときの貴重な写真。(常時かけている)
マドウほどのインパクトはないが、やはりかけているときと比べると、だいぶ柔らかい雰囲気になっている。
(かけないと、バリボのヨーロッパの某さんにそっくりですね。>オタの皆様)

単に「似合うから」だとしても、世間(男性社会?)が求める女らしさ、女の色っぽさ、可愛らしさに対してノーという気持ちが、このメガネに向かわせているんじゃないかと思う。
そして、現在の日本でemoグラスと言えば、この方。

     angie1.jpg

実を言うと、今回これを書こうと思ったきっかけは、アンジェラ・アキだった。
先日、九州でのひどい雨の被害をニュースで見ていて、ふと「岸辺のアルバム」を思い出した。
一見平凡で幸せな家庭が、実はたくさんの病んだ部分や不幸を抱えていて、多摩川決壊によって幸せ(不幸せ)の象徴であるマイホームが流されていく・・・という、不朽の名作とも言ってもいいドラマだけど、その主題歌でいつもバックに流れていたのがジャニス・イアンの「Will you dance?」だった。

ジャニス・イアンってたしかカムアウトしてたよなあ、と思って調べたら、2003年に52歳で女性と結婚していた。
そのジャニスと大変親交が深いのがアンジェラ・アキで、2年前のジャニスの日本公演のときにアンジェラ・アキが飛び入りでステージに立って、共に歌い、話題になっていた。(こちら
日本ではそれだけが報道されていたが、ジャニスの公式サイトの日記を見たら、日本公演の前にアンジェラ・アキがジャニスを訪れるために、アメリカに2週間来ていた。

200804-24-08JanisAngela02.jpg
      上写真は、ジャニスの公式サイトの日記より。 こちらがそのときの日記。

一緒に2曲作ったと書いてあるが、その歌はどうなったのだろう。

  But we did end up writing two really good songs, and more important,
  we had a excellent time with each other.

この日記を見ただけでも、本当に仲の良さが伝わってくる。

だからどーなの?・・・という話。
レズビアンのジャニス・イアンと仲がいいからって、レズビアンとは限らない。
黒縁emoメガネをかけているからって、レズビアンとは限らない。
そもそも現在、2度目の結婚をしているアンジェラ。
でも、ケリー・マクギリスも2度結婚して2度離婚、52歳でカムアウトしていた。
アンジェラと同じく敬虔なクリスチャンで、12歳で気づいてから40年間、それを受け入れられなかったマクギリス。作家コーンウェルもクリスチャン、地獄に墜ちると言われて長年認められなかった。
女優メレディス・バクスターに至っては、3度結婚して3度の離婚、62歳でカムアウト。

アンジェラ、いつまでも待ってるよ。



・・・黒縁メガネの話のはずが、いつの間にかアンジェラ話に。
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