ビアン通信 2010年07月
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2010.07.26 Mon
今年のL&G映画祭は、「ローラがやって来た」(And Then Came Lola)しか見れなかった。
他にも見ようと思った作品があったが、あまり評判が良くなかったので、この作品だけにした。

「ローラがやって来た」は、大好きな「ラン・ローラ・ラン」のオマージュ作品ということで、楽しみにしていた。
以前にも取り上げたが(こちら)、私のツイッターのアイコンは、「ラン・ローラ・ラン」の1場面から取ったもの。
所々こういう風にアニメを入れたり、テレビ番組の1場面が挿入されたり、ゲームのようにエンディングまで行って一旦リセットされ、また違ったパターンを見せる(全部で3パターン)という、とても斬新な内容だった。

      runlorarun.jpg

amazonで、「誰にも作れない映画ってこういうものか」と書いている人がいたが、まさに同感!
ほとばしる才能、疾走感、爽快感、センスの良さ、そして音楽の素晴らしさ。
「ローラがやって来た」はこの「ラン・ローラ・ラン」とストーリー展開(恋人の窮状を救うべく、届け物を時間に間に合わせるため、ひた走る)、3パターンを見せるという手法、アニメを挿入するところなど、あらゆる点で一緒なのに、いや一緒だからと言うべきか、ごく平凡な作品に仕上がっていた。

1番の違いは、音楽だろう。
「ラン・ローラ・ラン」はバックに流れるジャーマン・テクノが、ベルリンの街をひた走るローラの姿にぴったり合っていて、緊迫感、爽快感を高めていた。「ローラがやって来た」にはそれがなかった。音楽はほとんど記憶に残っていない。
もうひとつ。これだけ非凡で個性的な作品のオマージュ作品を作るなら、ここまで同じようなストーリー、手法にしてはだめだろう。才能の差が歴然としてしまう。ここまで似た作品にするなら、徹底したパロディにすれば良かったと思う。私は最初、てっきりパロディ作品なのかと思っていた。
コメディとも聞いていたが、会場で笑いが起こった場面はなかった。

オリジナルを見ていない人にとっては、それなりに楽しめたのだろうか?
私が聞いた限りでは、
「面白くなかった。退屈だった」「まあまあ良かった」「結構良かった」まで、人それぞれ。
すごく良かった!という感想はなかったけど、まあそこそこ、という感想が多いようだ。
私もオリジナルを見ていなければ、そう思ったかもしれない。
そこそこと思った人には、ぜひ「ラン・ローラ・ラン」の方も見てもらいたい。オリジナルの持つ非凡さにぶっ飛ぶと思う。

といろいろ書いたけど、映画を見るときは「元取らにゃ~!」という気持ちが強いので、どんな作品でもどこか良い点、興味深い点を見つけて帰るようにしている。
この作品は、女優さんたちがみんな(そこそこ?)綺麗、というのが良かった。
そして、これは後で調べて知ったが、主演の女優は全員レズビアン、スタッフも殆んどレズビアンだそう。

lola1.jpg
   左から、ローラの元カノJen、ローラ、ローラの彼女キャシー、ライバル出現?ダニエル (全員Out女優)

右のふたり、キャシー役のJill Bennettと、ダニエル役のCathy DeBuonoは、本物の恋人同士で、2年前の映画祭のときに来日、「カミングアウト・ウェディング」の上映の後にQ&Aセッションを行った。
そのときのレポ(こちら)にも書いたけど、「カミングアウト・ウェディング」の撮影でジルとキャシーは初めて会った。でもジルには当時Jamie Sherという恋人がいて、「カミングアウト・・」の中でも恋人同士として出演していた。
が、その後「ローラ・・」でジルとキャシーは再び共演、恋が芽生え、Jamieとは破局。つまり・・・

     jillex1.jpg
     Jill & Jamie (「カミングアウト・ウェディング」でも恋人同士)

              heart2.jpg
                    ↓↓
    jilcat1_20100726003025.jpg
         Cathy & Jill (「カミングアウト・・」と今回のローラで共演)

本当を言うと、あれから2年経っているので、ジルとキャシーはもう別れちゃったかな?と心配していた。
今度はローラ役の女優と! とか、いかにも有りそうだし。
でもジル&キャシーのふたりは、今も仲良くやっている。

そのローラ役のAshleigh Sumner(アシュレイ・サムナー)も、レズビアン。

 ash1a.jpg

彼女は、役者兼アーチスト。
個展なども開いており、サムナーのサイトを見ると、作品が見れる。(こちら
「ローラ」を見た人の多くが、ローラの相手役(ジル)が綺麗、素敵だったと言っていた。
たしかにジルは最近のレズビアン・アイコンで、人気が高い。(昔なら、グィネヴィア・ターナーか)
でも私はサムナーの方がタイプだった。ラフな感じで、あまり女っぽくないからかな。

あとは、ローラが走っていてぶつかる、犬連れの変な女性も、Jenoa HarlowというOut女優。
変ぶりで印象に残っている。

lola2.jpg
             なにか?

なんだかんだ言いつつ、結構楽しんだようだ。
ビアン映画の場合は、見てからのお楽しみがある。誰が本物のレズビアンか?どことどこが繋がっているのか?ゲイダーを頼りに、ネットであれこれ調べるのは楽しい。
でもそうしたマニアックな楽しみ方もいいが、やはり作品そのもので楽しみたい。
今回の映画祭、例年に比べると、ビアン物でそれほど評判になった作品はなかったように思うが、どうだろう。

アカデミー賞(主演男優賞)にもノミネートされた「シングルマン」はさすがに別格だったようで、見た人は皆、絶賛していた。
平日で見れなかったのが残念だけど、10月2日から一般公開になるので、ぜひ見たいと思う。



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2010.07.18 Sun
 rachel.jpg
          Out有名ニュースキャスター レイチェル・マドウ

       alison1a.jpg
          レズビアン・コミック作家 Alison Bechdel

       kd_20091222112253.jpg
          うっ 大御所レズビアンシンガー kd lang様

       kdlang1.jpg
                同じくラング様

ご無沙汰してます。前回更新より、もうかれこれ3週間。
本日のテーマは、私が長年不思議に思っていた、「なぜレズビアンには黒縁メガネの女性が多いか?」について。

黒縁メガネと言っても、薄いフレームではなく、厚手のがっしりしたフレームのもの。
現在は、「emo glasses」と言われているようだけど、これはエモ・ファッションの若者たちが、好んでかけているから。
でもファッションとしてemoが流行るずっと前から、ビアンの人が好んでかけていた。

       emo1.jpg
                 emo glasses

Urban Dictionary(スラング辞典)の「emo glasses」の欄にも
  A type of black-framed glasses often worn by emo enthusiasts and lesbians.
と書かれている。

私が初めて2丁目に行ったときも、2人の女性がこのメガネをかけていた。
ひとりは超短髪、もうひとりはロングの女性。
また、「女を愛する女たちの物語」(1990年3月)を持っている方は、105ページを見て欲しい。
日本初のビアンバー、「リボンヌ」(1985年オープン)の店内写真が載っていて、そこに短髪・黒縁(emo)メガネの人が写っている。私はもうこの雑誌は持っていないが、この写真は非常に印象に残っていて、この雑誌を持っているという彼女に調べてもらった。
20数年前の写真だけど、今でもこういう感じの人は2丁目でたくさん見かける。
L Wordの3だったか、DVDに、ファンの人たちが集まってLを見ている映像が、ボーナスコンテンツとして収まっていたが、そこにもこういう感じの女の子たちが何人も映っていた。

時代を超えて、国を超えて、このメガネがレズビアンたちに支持されているのは興味深い。
かけている人たちは、きっと「似合うから」「好きだから」という理由でかけているのだと思うし、特に深い理由はないと思うが、このメガネをかけることによる生じる効果、効能を考えてみたい。

まずは、一般社会が求めるような女らしさ、女の色っぽさをかなり軽減すると思う。
男性が好む可愛い女性、色っぽい女性を目指すなら、このメガネは選択しないだろう。

上のレイチェル・マドウの大学時代の写真がここにある。(afterellen.comより)

    Maddows Yearbook

まあーー、ほんとに別人!
金髪ロングにパールのネックレス、パールのイヤリング、もちろんメガネはなし。
これなら男性にモテモテだろう。
しかし在学中にカムアウトし、才女(スタンフォード→オックスフォード)かつレズビアンの道を突き進み、キャスターとして確固たる地位を築いた現在は、1番上のような風貌。番組中にはかけていないが、オフ写真を見るとたいていかけている。

       alison3.jpg

この写真は、2番目のAlison Bechdelがメガネをかけていないときの貴重な写真。(常時かけている)
マドウほどのインパクトはないが、やはりかけているときと比べると、だいぶ柔らかい雰囲気になっている。
(かけないと、バリボのヨーロッパの某さんにそっくりですね。>オタの皆様)

単に「似合うから」だとしても、世間(男性社会?)が求める女らしさ、女の色っぽさ、可愛らしさに対してノーという気持ちが、このメガネに向かわせているんじゃないかと思う。
そして、現在の日本でemoグラスと言えば、この方。

     angie1.jpg

実を言うと、今回これを書こうと思ったきっかけは、アンジェラ・アキだった。
先日、九州でのひどい雨の被害をニュースで見ていて、ふと「岸辺のアルバム」を思い出した。
一見平凡で幸せな家庭が、実はたくさんの病んだ部分や不幸を抱えていて、多摩川決壊によって幸せ(不幸せ)の象徴であるマイホームが流されていく・・・という、不朽の名作とも言ってもいいドラマだけど、その主題歌でいつもバックに流れていたのがジャニス・イアンの「Will you dance?」だった。

ジャニス・イアンってたしかカムアウトしてたよなあ、と思って調べたら、2003年に52歳で女性と結婚していた。
そのジャニスと大変親交が深いのがアンジェラ・アキで、2年前のジャニスの日本公演のときにアンジェラ・アキが飛び入りでステージに立って、共に歌い、話題になっていた。(こちら
日本ではそれだけが報道されていたが、ジャニスの公式サイトの日記を見たら、日本公演の前にアンジェラ・アキがジャニスを訪れるために、アメリカに2週間来ていた。

200804-24-08JanisAngela02.jpg
      上写真は、ジャニスの公式サイトの日記より。 こちらがそのときの日記。

一緒に2曲作ったと書いてあるが、その歌はどうなったのだろう。

  But we did end up writing two really good songs, and more important,
  we had a excellent time with each other.

この日記を見ただけでも、本当に仲の良さが伝わってくる。

だからどーなの?・・・という話。
レズビアンのジャニス・イアンと仲がいいからって、レズビアンとは限らない。
黒縁emoメガネをかけているからって、レズビアンとは限らない。
そもそも現在、2度目の結婚をしているアンジェラ。
でも、ケリー・マクギリスも2度結婚して2度離婚、52歳でカムアウトしていた。
アンジェラと同じく敬虔なクリスチャンで、12歳で気づいてから40年間、それを受け入れられなかったマクギリス。作家コーンウェルもクリスチャン、地獄に墜ちると言われて長年認められなかった。
女優メレディス・バクスターに至っては、3度結婚して3度の離婚、62歳でカムアウト。

アンジェラ、いつまでも待ってるよ。



・・・黒縁メガネの話のはずが、いつの間にかアンジェラ話に。
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