ビアン通信 川村カオリ
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2009.08.02 Sun
   kaori1b.jpg

川村カオリが逝ってしまった。
ブログで最後の記事を見ていたので(暫く更新を休みます、治療に専念します・・という内容)、覚悟はしていたけど、ショックだった。
メディアは、彼女の死を大きく報じていた。それは、有名な歌手だから、というよりも、壮絶な闘病生活や後に残した幼いひとり娘に注目が集まったから。でも、ちょっと悔しい。たしかに闘病は多くの人に勇気や感動を与えたけど、それ以前に彼女はやっぱりシンガーで、いい歌をたくさん残している。彼女自身が作った歌もあれば、他の人が書いた歌もある。でも彼女でないと、作り出せない独特の世界があった。そこにスポットライトが当たらないのは、すごくもったいないと思う。



私は、川村かおり(以前は、カオリでなく、かおりだった)の若い頃のアルバムをいくつか持っている。当時、車の中で擦り切れるほど聴いた。その中で、1番好きだったのが、この「僕たちの国境」。
「ZOO」や「神様が降りてくる夜」など、もっと有名な曲はあるけど、私にとってのナンバー1だ。

ロシアと日本のハーフの川村かおりがデビューしたのが88年。89年にはベルリンの壁が崩れ、91年にはソ連崩壊。そしてそんな真っ只中の90年に、この曲が発売された。
若い人にとっては、歴史の一こまでしかないかもしれない、こうした出来事だけど、当時すっかり大人になっていた私にとっては、強烈な体験だった。永遠に続くと思われた、東西の冷戦や、ベルリンの壁が、あっという間に崩れ、終焉を迎えていった。それらを信じられない思いで見つめていた。同年代以上の人たちは、皆同じような経験をしていると思う。

彼女の場合、国境だけではなく、性別も超えていた。少年にしか見えないこの容姿で、歌の中の一人称は常に「僕」。私は、女性が自分のことを「僕」と呼ぶのには、かなり抵抗があるが、彼女の場合は全く違和感がなかった。こんなに「僕」がしっくりくる女性シンガーは、他にはゆうゆとGAOくらいか。川村が88年、GAOが92年にデビュー。となると、やはり90年代初頭のゲイブームがあったからこそのシンガーとも言える。ゲイブームが去った後、彼女たちのようなアンドロジナスな雰囲気のメジャーなシンガーは、日本にひとりも現れない。

 kaori.jpg

亡くなる直前に放送された「金スマSP 川村カオリ」の中で、この冬、7歳のるちあちゃんと故郷のモスクワを訪れていた。娘にとっては生まれてはじめて訪れる、ロシアの地。余命いくばくもない川村かおりにとって、最初で最後の娘との故郷への旅だった。(http://www.youtube.com/watch?v=H8WMtJ4mSoI)
旅を終えて、るちあちゃんにあて、メッセージをPC打ち込んでいた。これを見たとき、胸がつまった。
るちあちゃんが大人になったとき、このメッセージを何度も思い出してほしいと思った。

  ママには ロシアの血が流れている
  そしてあなたにも ロシアの血が流れている
  この国にも あなたを待つ家族がいる
  この国にも あなたの家がある

  いつか深い迷路にはまったら
  一人で訪れてみるといい
  あなたの体に流れる血が 答えを教えてくれるから
  あなたの強さの意味を
  あなたのさみしさの意味を
  あなたの生きる意味を



  自分に合うドラマを探すって大変ね。
  早くLの世界みたいなぁ。
  あれ?
  あたしシーズンいくつまで見てたんだっけ?
  あはは。

上は、5月頃、ブログに書いていた記事の抜粋。
Lの世界にはまっていたということで、さらに親近感をおぼえていた。
日本でLのようなドラマを作るとなれば、彼女以外に主役は考えられなかったのに。
本当に、どんな形でもいいから、生きて、いろいろな活動を続けて欲しかった。
「今週のYouTube」にも少しアップしているので、彼女の歌に興味を持った方は、ぜひ聴いてみてほしい。

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彼女のことは名前くらいしか知らなかったけど、亡くなった時の記事はやはり目に留まった。何かを感じたんだけど、子供さんもいるということで、それ以上深くは過去の記事やブログをいろいろ読むことはなかった。
彼女もビアンだったの?

WHで知り合った友だちがやはり乳癌からの転移で20年前に30ちょっとで亡くなっているの。彼女には日本に帰国する前頃にカムアウトしたんだけど、とても興味津々だったみたい。
私も日本に戻ったら一緒に遊ぼうね、東京で就職したら?と病床からも言ってくれていた。それが叶うことはなかったけど・・・

私の母も祖母も子宮(頸)がんにかかっているので、気をつけないと・・・ 月末に検診にいってきます。
この歳になると健康であっても過信は禁物だしね。
2009.08.08 Sat 17:20 URL [ Edit ]
koo
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いや多分ノンケでしょうけど、雰囲気あったよね。
かなり熱烈な女性ファンが多かったです。

検診・・・私も最近さぼっているので、行かなきゃ!
乳がん、子宮がん検診は必須だよね。
川村カオリも、お母さんを乳がんで亡くしたのに、検診を受けなかった・・・
というのを、とても悔いていました。
るちあちゃんとのロシアへの旅、機会があったら、
YouTubeで見てみてください。
娘への愛情や無念さが本当に痛いほど伝わってきて、
涙なくしては見れないです。
2009.08.13 Thu 00:11 URL [ Edit ]
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