ビアン通信 ハートをつなごう 「レズビアンマザー」(1)
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2011.03.08 Tue
先日、NHK教育テレビ「ハートをつなごう」の「ゲイ/レズビアン特別編」で取り上げられていたレズビアンマザー特集を見た方は多かったと思う。もし未見の方は、YouTubeに上がっているので、そちらで見てほしい。(パート1から4まで。パート1はこちら

35年間パートナーシップを組み、計5人の子供を育てたレズビアンマザーのおふたりの特集ということで、見る前からとても楽しみにしていた。画期的!と思うと同時に、やっとここまで来たのか、長かったな、という気持ちもあった。それは、私が初めてレズビアンマザーたちに出会ってから、20年近くが経っていたから。

今はなきミニコミ誌「ラブリス」の募集欄で見つけた「私たちはレズビアンマザーの会です・・・」の文字。そんな会があるのか!という驚きと、”レズビアンマザー”という言葉が存在するほど、私以外にも子供のいるレズビアンがたくさんいるのか!という驚きがあった。
10年ほど前に出会った私と同年代のある人は、
「自分以外に、結婚して子供のいるレズビアンなんて誰もいないと思ってた。
 いるとしても、日本に5人くらいかな?と思ってた」
と言った。
「そうそう、私も!!」
と盛り上がった。
その友人は、ネットを始めるまで自分以外のレズビアンに会ったことがなく、レズビアンって映画や小説の中だけにいるのかなと思っていたそうだ。ネットを始めて突然世界が開け、その後離婚、今では見事レズビアンとして開花されている。
ネットが出来る以前は生きたレズビアン情報が本当に入ってこなかったので、自分以外のレズビアンが一体どんな人たちで、どんな生活や恋愛をしているのか、全くわからなかった。

私が連絡を取った「レ・マザー(レズビアンマザー)の会」は当時出来たばかりだった。
関西に最初レマザーの会が出来て、関東の方はその支部だったと思う。今も活動をされているのかどうかわからないが、本当にいろいろな人がいた。
私が出会ったのは10人ほどのレズビアンマザーとそのパートナー数人だったが、子供を持つまでの経緯も状況も考え方も生き方もまさに十人十色だった。
ほとんどが、離婚して子供をひとりで育てているか、独身で子供のいないパートナーと一緒に暮らしている人だった。ハートをつなごうに出ていた英子さん、恵子さんのように、それぞれが子連れで共に生活しているのは、関西レマザーの会の一組だけだった。

そのカップルの方たちに聞いた話ですごく印象的だったのが、関西いのちの電話の人たちが、いろいろお話を伺いたい、と訪ねて来られたということだった。
当時、私の身内が仕事でいのちの電話に関わっていたので、その電話がどういうものかはよく知っていた。誰にも話せない悩みを抱え、行き場をなくし、多くは死を考え、藁にもすがる思いでかけてくる。それがいのちの電話だった。
今なら誰にも話せない悩みも、匿名でネットで誰かに聞いてもらったりアドバイスがもらえるが、それがない時代、駆け込み寺のような存在だった。
そのいのちの電話の人たちが、共に子供を育てているレズビアンマザーのところに話を聞きに来るということは、恐らく結婚している同性愛者や将来を思い悩む同性愛者やその他たくさんの孤独なレズビアン、ゲイの人たちからの相談があったからだろう。

ハートをつなごうを見た人の感想で、「レズビアンマザーと言っても、一度は男性と結婚して子供を産んでいるのだから、レズビアンではないのでは?」といった意見をちらほら見た。でもそれは今だからそう思うのであって、昔とは全く事情が違う。
同性愛は今では想像もつかないくらいのタブーであり、レズビアンがレズビアンとして生きていく選択肢などほとんどなかったと思う。
私でも、60歳以上のレズビアンには1~2回しか会ったことがない。
60歳以上の女性は日本に600万人いるそうで、同性愛者は10人に1人と言われているのでその計算だと60万人はいるはずだ。でも実際にレズビアンとして生きてきた人は6千人もいないんじゃないか。(全体の0.01%)いやひょっとしたら600人かも。(0.001%)

私が
「60歳以上のレズビアンにちっとも会えない、どこに行けば会えるんだろう?」
と言っていたら、ある人が
「いや実は60代以上の人の集まりがあるんだよ」
と教えてくれた。
私と同年代で年上専のその人は、その集まりに行ったことがあると言う。聞くと、10人ちょっとの集まりで、全員が結婚し(今も)、子供も孫もいる人たちだそうだ。「親友」と称する恋人と時々会ったり年に何度か旅行をしたり。
そんな話を聞いたら、「結婚しているくせに!」と若い人たちはやっぱり思うだろうか。
私はその話を聞いて、とても切なくなった。レズビアンがレズビアンとして生きていこうとしたら、そんな風にしか生きられない時代がたしかにあったのだ、と思った。

だから、今回の英子さん、恵子さんのように今から35年前に出会って恋して離婚して、共に子供たち5人を育てて、今テレビの前でカムアウト・・なんて、なんてすごい!一体何者!?と思っていた。
そのテレビを見ての感想は2で書く。
感想・・と言うより、私にとっては始まり。番組を見てからずっと考えている。いろいろなことを。
とりあえず、明日(9日)がお休みなので、絶対書くぞ!・・と宣言しておこう。



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tugu
そんな風にしか生きられない時代が確かにあった…に激しく同感です。
続きお待ちしてます!
2011.03.08 Tue 11:46 URL [ Edit ]
多くの人にとって、そんな風にしか生きられない時代があった、なら、きっとそうなんだとは思います。でも、時代のきびしさをそこにだけ集約させてほしくはない。もちろん、丁寧に書かれたKOOさんの思いは、じわじわとその時代の雰囲気と共に伝わってはきますが。
番組から、何がどう始まってきているのか、つくづく訊きたい思いです。少しでも、始まりを共有できるものなら、と願いつつ。
2011.03.10 Thu 10:15 URL [ Edit ]
koo
>tuguさん
ブログ拝見しました。
ご両親が英子さんと同年代なんですね。
2をアップしました。また感想などありましたらよろしくお願いします。

>ケイコさん
1を書いたのは、若い人たちの感想で、今とは違う時代だったということを
知らないのか、思い至らないのか、ちょっと気になったことがあったので、書きました。
2をアップしました。番組を見て私の中で何が始まったのか、書きました。
まだまだ書き足りない気がしています。
のえさんの日記の内容に直接触れることは控えたので、書けなかったことがあるけど、
今の私の精一杯で書きました。
ケイコさんには、どんなウソも誤魔化しも美辞麗句も通用しないのがわかっているので、
ちょっと緊張しました。
2011.03.11 Fri 01:52 URL [ Edit ]
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