ビアン通信 「L」ブーム(3)
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2008.02.10 Sun
■ネット開始
ネット以前、ネット以降。
日本のLGBT界にとって、最大のヒット、最大の転機は、ネットの普及だった。
それ以前、コミュニティや2丁目に出入りしていた人は、ごくごく一部だったと思う。

私も、99年の春からネットを始めた。
ビアンの人ならきっとみんな、ネットを始めてすぐに、「レズビアン」などの用語で検索したり、HPを探したんじゃないかと思う。
私もそうしてみた。これで仲間を探せる!と思うと、わくわくした。でも、検索が下手だったからか、まだビアンサイトが少なかったからか、変なエロサイトばかりヒットした。たまに見つかっても、会員制のビアンサイトが多かった。匿名性がネットの良さだと思っていたので、会員にはならなかった。だんだん検索することから遠ざかった。

それに、私には、するべきことがあった。
「ノボトナは、ガチか?」-これを調べる必要があった。いや、必要はないけど。
これを知るべく、こちらにも書いた通り、せっせと海外テニスサイトに通った。日本のテニスサイトにも通った。
なにしろ、私のオフ会初体験は、「ノボトナファンのオフ」だ。これがもう、本当に良い方たちばかりで、とても楽しかった。皆さん、私と同じようなオタ魂を持った方たちばかりで、常に海外サイトをチェックし、せっせと情報を収集されていた。
その後、私がオフ大好きになったのは、この初オフ会があまりにも楽しかったから。
やはり、私の原点は、ノボトナだ。

しかしこのノボトナとの蜜月も、じき終わった。彼女は、引退してしまった。
それで、当初の目的だった「ビアンの仲間を探す」ことに、精を出すようになった。
私がノボトナにうつつを抜かしている間に、ネット人口は爆発的に増えていた。ビアンサイトも急増していた。いくつかお気に入りのサイトが見つかった。
私は、オフやイベントには、どんどん参加した。サイトの雰囲気をよく見てから参加したので、それ以前のようにいやな思いをすることは、殆どなかった。

そのうち、自分でもサイトを作りたくなって、作った。
最初は、エッセイと日記、掲示板とチャットだけのシンプルなサイトだった。
次第に、人が集まるようになった。オフ会も、毎回上限の40人ほどを超える申し込みがあった。(二次会にまわってもらったりした) たまたまその回に参加出来なかった人たちから、「また次も早くしてください」とチャットやメールや掲示板で言われ、じゃあ・・とまた次のオフを開催。気がついたら年に4~5回は、オフをするようになっていた。そのうち1回は、必ず関西オフ。こちらも40人ほどだったが、とてもノリが良く、楽しかった。
チャットも多いときで20人を超えた。私も知らなかったが、それが上限で、20人を超えると、誰かがそのチャットから弾き出される。みんなで笑っていると、自動的にまたその人が戻って来て、違う誰か、あるいは自分が弾き出される。そんな人数では会話にもならないが、わいわいやっているだけで、楽しかった。

そんな風に人が来てくれたのは、「恋人を作ろう」が目的ではなく、「友達を作ろう」「外に出て、話をしよう」が目的のサイト、オフ会だったからだと思う。サイトを始めて気がついたのは、今までいかに、その人ひとりきり、あるいは彼女とふたりきり・・のクローゼットの世界にいた人が多いか、ということ。
ビアンのオフやイベントは初めて、という人が多かったので、オフの前には何度もメールのやり取りをした。それでも不安な人には、事前に会ったりもした。

オフばかりやっていたわけではなく、コンテンツも増やしていった。
このブログに連動するような内容ー「Book&Movie」(ビアン・ゲイ映画、本の紹介)、「スポビアン」(ゲイテイストな女子アスリートの紹介、コラム)、「三面コラム」(誰の心にも残らないニュース記事の紹介)など。
個人的には、そうした軽めのコンテンツが気に入っていたが、1番評判が良かったのは、1番真面目に書いていた「エッセイ」だった。「なぜ?」と彼女に聞くと、「そりゃあみんな真面目だからよ」と言われた。そうなのかなあ?

■今
サイトは5年ほど続けたが、ある日唐突に閉じた。
やめたきっかけ、理由はいくつかあったけど、今考えると、そりゃあ続かないよなあ、と思う。年に数回のオフ、千通を超えるメール(ほぼ返事は書いた)、チャット、更新・・・気がついたら自分の時間はほとんどなくなっていた。と言うより、寝食削ってやっていた。
寝食削っても平気なくらい、情熱はあった。でもそれを上回る、予想を超えた人数の人たちが来て、それでもペースを落とさずやろうとして、疲れてしまったんだと思う。
もちろん、ひとりでやっていたわけではなく、様々な面でサポートしてくれた友人たち、そして彼女がいたから、5年間続いた。

サイトを唐突に閉じたから、見ていた方たちからメールを結構いただいた。
最初の人のメール。
「・・・なぜ閉じたのか、理由は聞きません。」
へ、なんで?
次の人のメール。「理由は聞きません。」
また次の人。「理由は聞き・・」

ぎゃ~~~、みんな私が彼女と別れたと思ってる!
別れてません~~~~~~!!!

その頃、「管理人が急にサイトを閉じるのは、彼女と別れたとき」というのがデフォだったから、そう思われたようだ。

それから2年近く、旅(?)をしていて、ビアンサイトを全くと言っていいほど、見なかった。
久々に見てみたら、ビアンネット界も随分と変っていた。SNS、ブログ全盛になって、以前あったようなビアンサイト(website)の多くが閉じられ、ごく少数派になっていた。人の出入りも少ない。
理由はわかる。私はHPビルダーでサイトを作っていたが、非常に手間がかかる。それに比べて、ブログは超簡単。それと、見る側から言うと、mixiなどで仲間同士の交流があるので、わざわざサイトの掲示板に書き込みしたり、チャットしたりする必要がない。

でも、以前あったあの熱い雰囲気が、今のビアンネット界にはなくなってしまったのが、ちょっと寂しい。以前は、うちのサイトだけじゃない、どこのサイトの管理人にも情熱があったし、そこに集まる人たちの間にも熱気のようなものがあった。これを伝えたい、聞きたい、話したい、というようなものが、双方にあって、そこで未知の人どうし、沢山の交流も生まれた。
今は、主に横のつながりはなく、縦の交流の世界。縦と言うより、「あなたと私」の世界か。ブログのコメントは、記事を書いた人に宛てたものだし、SNSの日記のコメントも同じ。書いた人とそれを読んだ人の間には交流が生まれるが、横の広がりはない。

SNSのビアンコミュなど、細かく参加者の資格を制限しているところも多く、時代が逆行しているような危惧を感じる。でもSNSの性質上、それも当然なのかもしれない。
ネットという開かれた世界の中に、閉じた世界を作り出したのが、SNSだから。
会員制、ググッても引っかからない、嫌な人はブロック出来る・・など。
以前は、「ビアンと言ってもいろんな人がいるなあ」と、なんでもありのネットの世界だったが、SNS内では住み分け化が進んでいる。そうした住み分け、区別が、やがて知らぬ間に、ビアンコミュニティ内での差別に繋がっていかなければいいが、と思う。

全世界に向けて開かれた、しかも匿名でOKという、ネットの普及のおかげで、日本のlesbianの世界は大きく変った。何処に住んでいても、仲間と出会えるようになった。
でも最近は、より個人的な、より閉じた世界へと向かっているような気がする。
なんだかもったいないなあ、と思う。それ以前に、本音を言えば、なんだかつまらないなあ、と思う。

そんなような話を、以前リンクしていた(今もしている)友人としていて、よし、じゃあまた作ろう!と言って、ここを始めた。前回の教訓から、自分の本当に好きなことを、好きなようにやろう、と思ったら、これっきゃない、という感じで、海外ビアンculture Blogになった。(たまにこうしたコラムのようなものも書きたい)
でもここもブログだから、横のつながりはもてない。横に交流が広がるような、何か面白いことが出来ないかなあ、と今、考えている。

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みのわ
私は今の時代に生まれてすごくよかったと思います。それはやっぱりネットという存在があるからですね。The L wordに出会えたのもネットのおかげですから!!

私は地方に住んでるということもあり、すごいチキンなんで2丁目とかclubとか行ったこともないし、レズビアンの方たちと交流したことはないんですが、いつか勇気を出していってみたいな~なんて思ってます。
2008.02.10 Sun 20:16 URL [ Edit ]
メルブル
ネット以前とネット以後、両方を体験できて良かったと思ってますよ。ネット以前は情報過疎で、ゲイダーがビンと立っていてどんな小さな事でも逃すものかと気迫がすごかった。
ネット時代になり、kooさんのサイトも知って今に至るわけで。kooさんはどんな時でもがっぷり取り組んできたのだと無感量。

そして最初がノボトナって、やはりオタク・・・
2008.02.11 Mon 16:09 URL [ Edit ]
koo
>みのわさん
ほんとに今の時代に生まれて良かったですね。
まだお若いのかな?
ネットで、沢山の情報と共に、沢山の仲間が出来るといいですね。
チキンと書かれているけど、ここにこうしてコメント書いて下さっているし、全然大丈夫ですよ。勇気がいるのも最初だけだと思いますよ。

>メルブル
「ゲイダーがビンと立っていてどんな小さな事でも逃すものかと気迫がすごかった。」
これ読んで笑っちゃいました。まさに私であり、メルブルであり、あ・・であり、日本のあちこちにいたんでしょうね。
昔は本屋に行っても、「本が私を呼んでいる!」と思うほど、ゲイダーが感知して、その手の本をゲットしてました。
ノボトナオフ、楽しかったよ~!私でもひれ伏すようなオタな方たちばかりでした。
2008.02.13 Wed 00:35 URL [ Edit ]
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