ビアン通信 Patricia Cornwell
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2007.12.14 Fri
Dr.Scarpetta(検屍官)シリーズの作者Patricia Cornwell(パトリシア・コーンウェル)
が、先月カムアウトした。おお、ついに!
しかも2年前に結婚していたという。お相手は、ハーバード大学医学部(精神医学)
助教授のDr.Staci Gruber。コーンウェルが神経科学の取材に行って、知り合ったとか。
このカップル、この前のAnne&Miriam以上の最強カップルかも?

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    コーンウェル

検屍官シリーズ、私は全作読んでいるが、最初の頃は面白くて夢中になって読んだ。
でも最近の数作は本当につまらなくなってきていて、特に前作は読み通すのも辛かった。が、この10月に出た15作目「Book of the Dead」は評判も良いので、今から翻訳本が出るのが楽しみだ。

検屍官シリーズは、ストーリー展開、緻密な人間関係、緻密な人間心理の描写など、
小説としての面白さは勿論だけど、作品全体からそこはかとなく漂ってくる、
「作者の女性へのパッション」が、いい。
主人公のスカーペッタはストレートの女性だし、レズビアンなのは姪のルーシーだけ。
スカーペッタは「伯母として」、天才で繊細、孤独な姪を愛しているわけで、そこには
何もおかしなところはない。でも読んでいると、「伯母が姪に愛情を注ぐ」という形を借りて、コーンウェルが女性へのパッションをつづっているように思えてならない。

コーンウェルは10年前、一大スキャンダルに巻き込まれた。
FBIの捜査官の妻とコーンウェルが恋仲になり、それを知った夫が妻の殺害を企てた。
未遂に終わったが裁判沙汰になり、コーンウェルも出廷。でも、関係は否定した。
以来、先月末にUKの新聞のインタビューに応えてカムアウトするまで、彼女が自分の
セクシュアリティーについて、語ることはなかった。

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近影。たっちゃんっぽくなった。でも朝丘雪路にも似ている。

その初めて語った「Dayly Telegraph」のインタビュー記事はとても面白い。
日本にいると、アメリカはゲイ、レズビアンに対して寛容で、非常に進んだ国という印象を受けるが、正式に結婚が認められているのはマサチューセッツ州だけだし(今回コーンウェルが結婚したのもここ)、彼女のように保守的な土地柄に育った人間にとって、「同性愛者として生きる」というのは、依然とても大変なことなんだとわかる。

コーンウェルは、保守派クリスチャンたちが多く住む南部の街に育ち、「同性愛者は変態だから、地獄に落ちる」と教わってきたと言う。だから、自分の中のlesbianismを認めたり受け入れることが、なかなか出来なかった。
彼女は高校の頃から、自分はどこか他の女の子たちと違うと感じながらも、それがなんであるかよくわからなかった。そして若くして結婚、10年後に離婚し、作家としてスタートするが、その頃初めて女性と恋に落ちた。
それでも、「私はまだ本当の相手(男性)に出会っていないだけだ」と思おうとし、男性とも付き合った。女性との関係はずっと秘密にしていたが、彼女の作家としての成功を妬んだ友人二人にoutingされ、あのスキャンダルが起きる。
その後、なかなか人と安定した恋愛関係を持つことが出来なかったが、今のパートナーと出会い、やっと安住の地を見出した。

それでも彼女は今、いろいろなことに対して憤っている。
同性婚に反対するグループは、「同性同士の結婚を認めたら、次は動物との結婚も認めることになる」と言う。コーンウェルが何かのゲストに招かれるとき、パートナー同伴で、とは決して言われない。ディナーパーティに二人で行けば、客の半分はgayを嫌っているのを感じる・・・など。

その怒りを、ぜひ作品の中で昇華させていってほしい。スカーペッタではなく、タフで知的で愛情溢れるlesbianのニューヒロインを誕生させ、描いていってほしい。

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2007.12.14 Fri 18:50 [ Edit ]
メルブル
ここの話題は食いつき甲斐があるわ。
コーンウェル、待ってたわー。初期の「検屍官」は面白かったけど、最近はつまらなくてやめてました。
ルーシーの場面って、筆が踊ってるというか滑ってるというか・・
でも、再開しようっと。
ニューキャラクター、私も希望します。
2007.12.15 Sat 00:08 URL [ Edit ]
koo
>メルブル
だよね、私ももうやめよう、やめようと思いながら、惰性で読んでる感じでした。
筆が滑る・・・(笑) あのルーシーへの入れ込みっぷりに、コーンウェルの
セクシュアリティーが隠しようもなく表れてて好きでした。
そういえば、レズビアン探偵・ローレン・ローラノシリーズって(サンドラ・スコペトーネ)
もう書いてないのかな?最近聞かないね。
2007.12.15 Sat 22:36 URL [ Edit ]
由利子
パトリシア・コーンウェル。『検視官シリーズ』ではなかったかもしれないけれど、
『妻をレズビアンに寝取られた』という設定のキャラクターもあったりして、
私のアンテナにも引っかかってました~(笑)。
2007.12.17 Mon 00:20 URL [ Edit ]
koo
>由利子
たしかスカーペッタの腐れ縁、マリーノ刑事がそうだったかなあ?
私も引っかかった部分だったけど、このシリーズかどうか自信が持てなかったので、書かなかったの。でもたしか、そうだよね??
2007.12.18 Tue 23:22 URL [ Edit ]
もんチロー
ほとんど本読まないんですが、マンガ以外は。唯一、家にあって全巻読んだのがコレでした。

道理で面白く読めたわけだ。全く意識せずとも、本能のゲイダーがしっかり反応してたんですな。
2010.04.23 Fri 02:08 URL [ Edit ]
koo
>もんチローさん
そうなんですか!
私も最初は理由がわからないまま、コーンウェルの世界に引き込まれていきました。
そのうち、これはもしや、もしや、もしやーーー!?
って(笑)
彼女がカムアウトしてくれたときは、本当に嬉しかったです。
2010.04.24 Sat 00:45 URL [ Edit ]
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